鉄の女?涙?マーガレット・サッチャー

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メリル・ストリープの演技が好きだから彼女が出演した映画はほとんど直接映画館で観ている。
個人的にはアカデミー賞をもらった作品に特別な興味はない。
どうしても、その選び方と言うか基準がよくわからないし、
そもそも映画そのものの価値を計るものとは考えられないからだ。

最初からこの映画は一人で観たい感じがしたので、
微妙な興奮を保ちながら一番後ろの座席によこ座り。
マーガレット・サッチャーとメリル・ストリープという二人の女性に出会った。

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20代の頃、ちょうどフランスに住んでいた時、サッチャー女史が
イギリス初の首相として活躍していたため、
何となく親しみを感じる当時の映像が多かった。

あの頃の記憶によると、
彼女は大勢の男性の中で唯一の女性首相というより、
The Iron Lady(鉄の女)というニックネームがピッタリで
強くて固くて・・・一言で大勢の男性の上の女性首相!

1925年食糧雑貨商の家に生まれたサッチャーは市長経験者の父に影響を受ける。
オックスフォード大学では化学を専門、研究者の時期もあったが、
1950年、保守党から下院議会議員選挙に立候補、しかし落選。
1951年デニス・サッチャーと結婚し、法律の勉強を始め、1953年には弁護士資格を取得。
1959年に下院議員に初当選を果たし,1970年からヒース内閣で教育科学相を務める。
1979年には女性初のイギリス首相に就任、1990年まで11年間首相職を!

強いリーダーシップで国有企業の民営化や規制緩和、金融システム改革!
財政赤字を克服しイギリス経済を立て直した救世主と高い評価を受ける。
1982年サッチャーの強硬な姿勢によるフォークランド奪還は、
イギリス国民からの評価が極めて高い。
だが、人頭税(community charge)の導入を提唱してイギリス国民の強い反発を受け・・・
1990年英国首相、保守党党首を辞職する意向を表明。
2008年長女のキャロルが、サッチャーの認知症が進み、
夫が死亡したことも忘れるほど記憶力が減退していることを明かした。

あまり比重を持ってないように見られるけど、
実は映画の全編に夫、デニスの存在が極めて目立つ!
優しくて、ユーモア感覚に溢れて、非常に理性的、知的な姿!
マーガレット・サッチャーが、外では鉄の女と呼ばれる彼女が、
唯一甘えて、弱気を吐き出したただ一人の相手だったかもしれない。

政治的な戦略会議で「真珠のネックレスを外した方がどうかな」と同僚から言われたとき、
「これは夫からのプレゼントだからできない」と言い返すシーンがとても印象的。

さらに、その鉄の女の心の揺れを、悩みを・・・見事に表現、
もしかしたら彼女自信も気がつかなかったところまで触ろうとした、
メリル・ストリープの素晴らしい演技は感動そのもの!

考えてみたら、自分の親や子供より遥かに長い時間を共に過ごすのがパートナー!
中年の壁を越えたある日、突然、
いずれにパートナーとの別離が来る事実に気がつく!
口には出せないけど、実はすごく怖い!

マーガレット・サッチャー、メリル・ストリープそして私自身が一つになった、
不思議な、とてもリッチな瞬間を経験した。
年を重ねる事って、女性に生まれた事って・・・悪くない。


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by hyewonjijoon | 2012-05-22 23:50 | life